2024年09月10日
筋緊張性頭痛のメカニズム
2024年9月11日のFMレキオは頭痛について話をします。 その1番多いのが肩こり頭痛(緊張性頭痛)だと思います。以前肩こりについて記載しましたが、それとかなりダブった内容となります
同じ姿勢でいる時間が長くなり、常に同じ筋肉が同じ方向に緊張状態を強いられます。 筋肉の緊張状態が続くと、血液の流れも悪くなり、筋肉内に疲労物質である乳酸やピルビル酸といった痛みを起こす物質が溜まってきます。(走ると足の筋肉が酸欠状態となるだけでなく、乳酸やピルビル酸が溜まって痛くなりこれ以上走れなくなるのと同じです)。肩甲骨や頸椎など筋肉の付着部位は神経が多く、押すと痛みが強いのですが、筋肉の真ん中ら辺だと痛みよりも「凝り」として感じて来ます。これが肩こりの原因です。
前回はここまででしたので、それでは肩こりが起きて頭痛になるメカニズムは何なのでしょう?
最初の図に頭部の筋肉部分を付け加えました。肩や首周りの筋肉が緊張して肩が凝る状況になると、頭に付着する筋肉の半棘筋や後頭筋や顎に付着する側頭筋にも痛みの物質が蓄積して行き次第に鈍い痛みとして出てきます。
頭半棘筋も緊張してその中を通る大後頭神経も締め付けられるために頭部の痛みとして出てきます。このように色々な要素が加わり首の後ろ側や後頭部の緊張で頭部へと走る神経も刺激され、肩こりと供に頭痛を生じることがあります。 そのような肩こりからくる頭痛は「肩こり頭痛(筋緊張性頭痛)」と呼ばれ、頭全体の締め付けられるような痛みが特徴です。
このように緊張型頭痛は、突然起こるのではなく肩や首の筋肉の緊張から起こり、次第に頭の後ろからてっぺんあたりがズキズキして来て、頭を締めつけられるような頭痛が特徴となります。
ワープロ仕事などで同じ姿勢は首周りの筋肉の緊張状態を強いますので、時々首や肩を回したりストレッチをするといいですし、眠る時も首の負担を減らすような枕を選ばれたらいいのかも知れませんね。パソコンなどでモニターを見上げるような姿勢(頭を反らす姿勢)はよくありません。背筋を伸ばして、少しアゴを引くぐらいが肩こり予防にいいと思います。
首の周りの筋肉を動かして、血流を良くすることが大切ですが、筋肉を意識してといっても沢山の筋肉があるので、私のおすすめは首周りの骨や関節を意識して動かしてみることです(→私よりも皆様方が詳しいと思います😅)
①頭を前後左右など動かす(首の骨を動かす)②肩を前後上下に動かす(鎖骨を前後左右に動かす意識)③背部の肩甲骨の間を広げたり縮めたりする前後左右に動かしてみる・・・まあ、整形外科が専門でない私の考えですので(間違いがあるかもしれません😢)、テレワークなどをなされる方はネットなどを参考に、定期的にストレッチしてリラックスして行って下さいね💖
夏場はクーラーなしでは過ごすことは難しいかも知れませんが、座って作業している方にとっては寒く感じることも多いです。また仕事などで緊張している時は交感神経が優位となり血管も収縮した状態となりますので、時々リラックス出来る時間を挟むのもよいかも知れません。 特に首や肩周りが冷えてくると血管が収縮し血流も悪くなります。 肩周りを被うような羽織るものを職場には置いて方がいいかも知れません。最近はレンジで温めるカイロなどもあるようですので、肩周りを温めたり、帰宅後などはぬるま湯でゆっくりしてストレスを取ることも必要かも知れませんね。 ・・・そう言う私も、時々「肩こった〜!」とぼやいています😃